2014年7月27日日曜日

尺貫法

 では、藩については、どうだろう。 と言いたい所だが、藩についてを述べる前に押さえておきたい事がある。それこそ藩(大名)である要件といっていい。

 それは石高である。

 加賀百万石など違和感なく私達の耳に入ってくる「石」だが、現在では使われていない単位であるため、「一石」がどの位の量なのか分からないことと思う。

 そこで、簡単におさらいをしておこう。 

 現在、私達がよく聞く尺貫法の単位に長さでは「尺」「間」がある。 職人さんの世界では今も日常的に使われている。

 面積では「坪」「反」「町」だ。 住宅等で「坪」はよく聞くし、農家の方には「反」「町」はしっくりくる単位だろう。

 質量の単位「匁」「斤」「貫」 こちらは余り聞かないかもしれない。

 そして体積の単位「合」「升」「斗」「石」である。 ご飯を炊くときは今でも「合」だから分かると思う。 「1合」の10倍、「10合」が酒瓶でお馴染みの「1升」だ。その10倍が「1斗」、更にその10倍が「1石」だ。 つまり一升瓶、百本に相当するのが「1石」という訳だ。

 これを米の重量に換算すると、1石はおよそ150~160kgとなるので家庭の米の消費量に照らし合わせると、おおよその目処がたつのではないだろうか。    (続)

松山城 (画像と本文は関係ありません)

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